音質について思うこと

さて。ケーブルで音質は変わりません!

 

わーいいきなり言っちゃった!
少なくとも俺ごときのクソ耳にはわからないもん!
個人で手に入れられるレベルの機材で、集合住宅の一室でやってる俺の場合、ケーブルよりずっと影響が大きい、先に解決しなければならないことがいくつもあります。SSL-GとかハードウェアのProToolsとか入ってるクラスのスタジオとは、天と地との間に越えられない壁を隔てるくらい品質の違いがありますから、自分の道具を不用意なノイズが乗らないよう必要最低限の知識を持って、正しく使っていれば十分だと思っています。

音をお届けする立場の端っくれではあるけれど、「ケーブルの違いがわからないクソ耳と開き直る」ことで、精神的にも、経済的にも、とっても楽になりました。電源ケーブルも、オーディオケーブルも、とにかく「見た目や使い勝手、丈夫さ」で選べるようになったし、こだわりさえなければ、業務用の製品か、パーツをそろえて自分で組めばいい。

音質比較でモンスターケーブルとハンガーの針金の話はけっこう有名。モンスターケーブルの製品は丈夫で良い造りです。丈夫であれば腐食や断線など接触不良が起こりにくいから、長く使えます。それは工業製品としてとっても大事なこと。

一番信頼できる(断線してもがっかりしない)のは、自分でプラグをハンダ付けしたケーブルです。
自分で作ったマイクケーブル、オーディオケーブルを何本も20年近く使い続けてます。カナレもノイトリックもいいパーツを出しています。

音質の話をするとき、本来無視できないことがあると思います。

 

音が発せられてから届くまでの間で、コンディションに一番影響されやすいデバイスは、たぶん「人間の耳と脳」です。

 

人間の感覚はとてもあいまいで移ろいやすいものですよね。同じ音を聞いても、その時の気分や体調で、違って聞こえます。
風邪ひきさんのピアニストが、「いつもより音が下がって聞こえて気持ち悪い~」なんて言ってたのを思い出します。普通の生活を送っている分には、そのことに気付けない、あるいは気にしなくてもおかしくありません。
同じスピーカーを置く場所・聴く場所を変えるだけで音はがらりと変わって調整に手間取ったりするものですけど、それを気にするわりに、自分の体調や気分の変化には気づいていなかったり、そんなことはありませんか?

100均のタッパーか何かを使った筐体と、削り出しサンドブラスト仕上げアルミ筐体の2つのオーディオ機器。でも中身のパーツが同じだとします。それぞれが奏でる音を聴き比べたとき、すくなくとも第一印象は変わるはず。だって、高級な外観の機材の方が気分がいいし、上品な音がするような気がしませんか?そういうもんだと思うんです。

オーディオプラグインのGUIもけっこう影響ありますよ。
Windows8やiOS7くらいから始まった「フラットデザイン」の動きは、オーディオプラグインの外観にはほとんど影響しませんでしたね。特にシミュレーション系プラグインは、現存するビンテージ機器の古めかしさを外観的にもリアルに再現することで、コンシューマー~プロシューマー層の満足感を得ているように思います。音の仕上がりには本来影響ないはずだけど、外観がリアルなプラグインの方が、使ってて気分がいいのは事実。
精巧なシミュレーションでウォームなサウンドを持ったプラグインが、パキパキのシンプルなアイコンや未来的なGUIでデザインされていたら萎えてしまうでしょう。

そういった聴覚以外の味付けに惑わされず、うつろいやすい自分の耳で、音をどう感じるか・・・!むずかしいのう!

「いい耳を持ってる人」って、いろんなシチュエーションで聞こえる音の違いがわかって、コンディションにとらわれず常に客観的に聴ける人なのかなあと思います。

音楽を耳じゃなく気持ちで聴いてる限り、もしくはほかの感覚に影響を受けてる限り、客観的な音の判断なんてできないでしょうね。
そんな意識で聴く音楽が楽しいかどうか、その耳と音楽のセンス云々とは、まったく別の話です。

 

 

※ギター用シールドケーブルは楽器の特性上例外で、音質に影響が出ます。なるべく短く外部ノイズの影響を受けないもの、またはその影響結果が自分の好みに合ったものを選ぶべきだと思います。

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