現在のレコーディングってデジタル録音が主流です。デジタル機器はたくさん作ると安くなるので、僕らもその恩恵に預かれています。アマチュアでも32トラックで宅録できちゃうわけです。
(ちなみに宅録とは自宅録音の略。オタク録音ではありません。想像の域を出ないけど、おそらくオタク録音の略はオタ録かと。てかオタ録って何?)
ちょっと前までは磁気テープを使ったアナログ録音が主流でした。僕らもカセットテープを使ってましたね。ノーマルとかハイポジとか。スーってノイズが乗って、こもってて。撒き戻しとか、懐かしい。A面B面とか死語です。
デジタルの音は、低い音から高い音の、この大きさからこの大きさまでって、枠とグリッドを決めたモザイクみたいになってる。「枠」を越えた音はすなわちエラーみたいなもので、聞くに堪えないノイズでしかない(もちろん、それを取り入れた曲もいっぱいあります)。
アナログはそんな枠はなくて、拾えるだけ拾える。出せるだけ出せる。滑らかに。もちろんあくまでも理論上。実際は限界に近づくに従い、歪みとなって音に現れます。磁気テープ特有の飽和・圧縮感や、真空管特有の音楽的倍音を持った歪みなどの「太くて熱い音」。こういうのが今も重用視されてますね。真空管を載せたデジタル機材が出たり、コンピュータの録音ソフトで再現したり。
アナログだから音が悪いんじゃないんですよね。「ビンテージ」と呼ばれる音響機材も、新品を作ると、かなりハイファイな音らしい。
S/N比が悪くて、こもった音が「アナログサウンド」だと勘違いしちゃいけなくて。それは単なる「ローファイサウンド」だと。